7/19 i-love-photography talk and walk 写真を巡る連続トーク @文化学園大学 を聞いてきた

美術家 野村 浩 + 写真家 今井智己


<今井智己氏>簡単なメモ
写真(自作)を語るというテーマなので、新しいものから紹介。
■「20-30km Radius
・福島の山に登って、コンパスを使って画角の中心に福島第一原発が入るようにした写真を撮っている
・それが何なのか。写真はなんてことのない山のシリーズ
・何か写したいと思って行っているわけではない
・そこに起きていることは写真には写らない事を確認した
・人は何か見ないと思い出さない、写真にすることで誰かがそれを見て何かを思い出す


■「A tree of night」
カポーティ点字訳と、風景を撮影
・横断歩道の信号を撮影。小説には交通事故で人が死んだシーンがあり、そういうことを念頭に置いた撮影


■「光と重力」
・最初からこれを作ろうと思って撮影したものではない。
・A tree 〜 と、20-30km 〜 は先に枠組みがありそれに沿った撮影。ルール作りがあった


写真は「アイディアありき」じゃだめだと思っていた


<クロストーク
・野村氏:instagram 選択肢が多いが、そこから逃避もしないといけない


<質疑応答>
・キュレーター本尾久子氏:「八王子の山から福島の方角を見て撮ったのとどう違うのか」
  →20-30km は人がいない。自然の違いがある(今井氏)




今井氏から事前にチケット代が高いので無理なさらず、とtwitter で返信いただいていた。確かに2,000円は少し高いが、とても素敵な ZINE をいただいたし、トークの内容も難しいながらも真摯に語る姿がよかったので満足している。文化女子大が共学になった文化学園大学の施設も立派だった。